気象部門では、昭和基地がある東オングル島に設置している積雪計のほかに、海氷上の雪尺でも積雪・降雪の季節変化や年変化を観測しています。
雪尺観測では、昭和基地周辺の積雪状況を把握するために海氷上の降雪の深さを測定しています。海氷上に10m間隔で9本の竹竿を設置し、週1回雪面から竹竿の目印までの高さを測ります。前回の観測値と比べると前回からの降雪の深さがわかります。
雪に埋まって短くなったり、傾いたりした雪尺は新しい竹竿を設置してその地点の観測を引き継ぎます。
年によって場所を変えたりしながら長年続けてきた観測の一つで、現在の観測点は58次隊から引き継がれているものです。とても単純な観測ですが、このような地道な観測を継続することで昭和基地周辺の気象や気候変動などを解明することに繋がります。
(JARE62 定常気象)