「しらせ」で使用する衛星通信の試験

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7月14日、国立極地研究所内で衛星通信機器の「しらせ」搭載前通信試験を実施しました。これは例年実施している試験です。
「しらせ」では、通信手段の一つとして「イリジウムOpenPort」を利用しており、これは、船舶用小型アンテナから780km上空を周回している66機のイリジウム通信衛星に向けて電波を送って、地上にある3回線の電話と最大128kbpsのデータ通信が同時に利用できる遠隔通信サービスです。日本から南極に向けて約1か月半を航海する「しらせ」と日本国内とを結ぶ重要なデジタル通信手段であり、63次隊でもこれを利用します。

11月に63次隊が南極へ出発する前に、まずは国立極地研究所内で設置訓練と通信試験を行いました。雨の合間を狙って、イリジウムアンテナを見通しのよい屋上に設置し、建物内に配線した後、建物内に設置した電話機から実際に通話できるかを試験しました。

船舶用小型アンテナの屋上設置作業の様子
撮影:JARE63 中村映文(2021年7月14日)
船舶用小型アンテナ(左)を屋上に設置している多目的アンテナ担当 光野隊員
撮影:JARE63 三井俊平(2021年7月14日)
建物内に配線するLAN・インテルサット担当交代要員 中村隊員
撮影:JARE63 三井俊平(2021年7月14日)

 

予想以上に遅延が短く、通話に問題ないことを体感し、機器に不具合が無いことを確認しました。これらの機器は8月中には南極観測船「しらせ」に搭載され、南極への出発に備えます。

通信試験を実施するLAN・インテルサット担当 三井隊員
撮影:JARE63 光野和剛(2021年7月14日)

 

(JARE63 光野和剛、三井俊平)