宇宙線観測

昭和基地には、宇宙から降り注ぐ放射線(宇宙線)の観測のため、中性子計とミューオン計が設置されています。

昭和基地の中性子計とミューオン計が入ったコンテナ
撮影:JARE62 稲村 友臣(2021年5月11日)
コンテナ内部 左:中性子計 右:ミューオン計

(写真は南極昭和基地での宇宙線観測データから引用)

 

 

観測は、36524時間、自動で行われ、隊員はデータに異常がないか毎日確認をしています。観測したデータは、磁気嵐等の宇宙天気予報や研究に利用されています。磁気嵐が起きると、人工衛星の故障、無線通信の障害等、様々な異常が生じる恐れがあります。そのため、磁気嵐を予測する宇宙天気の予報や研究はとても重要です。

中性子の観測データ
ミューオンの観測データ

南極昭和基地での宇宙線観測データのページでもデータを確認することができます。

 

南極は地球の過去・現在・未来を探る上で重要な材料が揃った科学の大陸と言われています。ここ昭和基地でも様々な観測を行っています。今回は、その観測のひとつである「宇宙線観測」について紹介しました。

 

JARE62 稲村友臣)