MWF

毎年夏至の時期になると、南極にある各国の基地ではミッドウィンターフェスティバル(MWF)が開催されます。今回、昭和基地では618日から22日にかけて実施しました。当初は19日から22日の予定でしたが、17日昼からブリザードとなったため、1日前倒しでスタートし、屋外で実施予定だった開会式と競技の一部を屋内で実施し、20日にブリザード後の点検や作業の時間を設けて対応しました。

※天文学の定義では、「春分」の地球と太陽の位置関係を基準にして、公転の結果、地球から見た太陽の位置が90度進んだ瞬間を「夏至」(それを含む日を「夏至日」)というため、正式には真冬の南極でも、天文学的には「冬至」ではなく「夏至」となります。

JARE62 MWF日程表。チーム名は阿保越冬隊長にちなんでA・B・Oとしました
作成:JARE62 柴田 和宏

MWF期間中、基地内は華やかに飾り付けられ、チーム対抗でクイズ大会やスポーツ大会が行われたほか、チーム毎のブランチ作成、有志による屋台、調理隊員がこの日のために準備したフルコースなど、豪華な食事も振舞われ、まさにお祭りのような雰囲気に包まれました。

空き缶を利用して作られた照明
撮影:JARE62 杉山 玄己(2021年6月18日)
風船で飾り付けられた室内
撮影:JARE62 西村 祐香(2021年6月18日)
開会式では阿保越冬隊長が土管(廃材で作成)から登場。どこかで見た光景?
撮影:JARE62 西村 祐香(2021年6月18日)
クイズ大会の様子。クイズ番組を見る機会もないので意外と苦戦しました
撮影:JARE62 杉山 玄己(2021年6月19日)
室内で綱引き。翌日は多くの隊員が筋肉痛に
撮影:JARE62 金城 順二(2021年6月19日)
屋外スポーツ大会の様子。空のドラム缶をバトン代わりにリレー対決
撮影:JARE62 赤松 澪(2021年6月21日)
有志による屋台。たくさんのお店が並び雰囲気はまさに夏?祭り
撮影:JARE62 西村 祐香(2021年6月20日)
調理隊員による懐石料理が振舞われた様子。サービスも隊員が行います
撮影:JARE62 中野 志保(2021年6月19日)
4日目のフルコースの様子。懐石料理の時とは違った雰囲気となりました
撮影:JARE62 赤松 澪(2021年6月21日)

  

今回のMWFは、実行委員会が中心となり企画立案をし、ある程度のプログラムが固まった後は、隊員総出で、仕事の合間を縫って準備が進められました。当初の計画ではまだまだやりたいことは多くありましたが、予定通りに進まないのが南極の常です。その中でも臨機応変に対応し、思い出に残る5日間にできたことは、62次隊にとっても、隊員一人一人にとっても大きな財産になったと思います。

昭和基地入りしてから約半年、越冬交代から約5カ月が過ぎ、あと半年もすれば次の隊がやってきます。あっという間に越冬期間も折り返し地点に差し掛かり、極夜明けからは野外活動や63次隊の受け入れなど、忙しい日々が始まります。

今回のMWFで高めたチームワークを、残りの越冬期間も発揮して頑張っていこうと思います。

  

(JARE62 金城 順二)