浮遊物

現在、ロンボク海峡を抜け、南極へ向けて南半球を南下しています。

 

これまで航海を続けてきて、気づいたことがあります。

それは、

「海の上にゴミをよく見かけること」

です。

 

海の上には、さまざまなゴミが浮かんでいます。

 

デッキに佇み、海の上を眺めていると、容易にゴミを見つけることができます。

海の上に浮かぶプラゴミ 
撮影:JARE62 新居見 励(2020年11月27日)
海の上に浮かぶペットボトル。ペットボトルは特に頻繁に見つかります
撮影:JARE62 赤松 澪(2020年11月29日)

これほどすぐにゴミを見つけられるのであれば、相当な数のゴミが海の上に浮かんでいることでしょう。

目に見えないマイクロプラスチックなら、無数に浮遊していることも想像されます。

 

 

このゴミを見て思い出したことがあります。

それは、私が以前勤務していた日本最東端の島・南鳥島という小さな島です。

その美しいサンゴ礁の海岸にも、世界各地からさまざまなゴミが大量に流れつき、皆で一斉に清掃を行っていました。

 

何気なく出してしまったゴミがどこへたどり着くのか、と考えさせられます。

空も、海も、地球上には境界がなく、つながっているのです。

 

私たちも南極では、ゴミを17種類に分別し、全て国内に持ち帰ることにしています。

 

地球環境への思いを胸に、南半球を下っていきます。

 

南半球の海を南に下る
撮影:JARE62 赤松 澪(2020年11月29日)

 

(JARE62 赤松 澪)