現在、ロンボク海峡を抜け、南極へ向けて南半球を南下しています。
これまで航海を続けてきて、気づいたことがあります。
それは、
「海の上にゴミをよく見かけること」
です。
海の上には、さまざまなゴミが浮かんでいます。
デッキに佇み、海の上を眺めていると、容易にゴミを見つけることができます。
これほどすぐにゴミを見つけられるのであれば、相当な数のゴミが海の上に浮かんでいることでしょう。
目に見えないマイクロプラスチックなら、無数に浮遊していることも想像されます。
このゴミを見て思い出したことがあります。
それは、私が以前勤務していた日本最東端の島・南鳥島という小さな島です。
その美しいサンゴ礁の海岸にも、世界各地からさまざまなゴミが大量に流れつき、皆で一斉に清掃を行っていました。
何気なく出してしまったゴミがどこへたどり着くのか、と考えさせられます。
空も、海も、地球上には境界がなく、つながっているのです。
私たちも南極では、ゴミを17種類に分別し、全て国内に持ち帰ることにしています。
地球環境への思いを胸に、南半球を下っていきます。
(JARE62 赤松 澪)