ウェッデルアザラシ

東オングル島から約6キロメートル西側にオングルカルベンという島があります。この島の周囲にウェッデルアザラシとその赤ちゃんがいました。

出産直後と思われるウェッデルアザラシ
撮影:JARE61 吉井聖人(2020年10月19日)
オングルカルベンと昭和基地の位置関係を示した図。国土地理院電子Web 1:25,000南極地形図(標高版)を加工して作成。
作成:極地研 広報室

ウェッデルアザラシは、アザラシの中で最も南に住むアザラシで、この時期になると出産のために海氷上に出てくるため、昭和基地の周りでも海氷が割れているところなどでしばしばみられます。

よく見ると、大きなアザラシのおなかのあたりに胎盤のようなものがみられます。おそらく出産直後なのでしょう。しばらく観察していると、赤ちゃんのアザラシも動き出してその愛らしい姿を見せてくれました。お母さんアザラシと赤ちゃんアザラシの大きな鳴き声も聞きました。どんな会話をしていたのでしょうか。

これから、南極の厳しい自然環境の中で、元気に育ってくれることを願います。

出産直後と思われるウェッデルアザラシ2
撮影:JARE61 吉井聖人(2020年10月19日)
ウェッデルアザラシの赤ちゃん
撮影:JARE61 吉井聖人(2020年10月19日)

 

(JARE61 吉井聖人)