3月9日にトッテン氷河沖を離脱後、「しらせ」は南極大陸に沿って東へ向かいました。この日の夜、時刻帯変更。西へ進む往路の時刻帯変更では夜が1時間長くなり、睡眠時間が増えて嬉しかったものですが、復路では逆に夜が1時間短くなり、ものすごく損をした気分です……。
3月12日、今度は真北に進路を変え、東経150度のラインに沿ってシドニーへ向かいます。この150度ラインでは、5か所での停船観測を予定しています。南極の海の生態系が気候変動の影響をどのように受けているかを調べるため、毎年実施されているものです。
16日の朝、最後の停船観測を行いました。
観測終了後、「しらせ」は北上を再開。オーストラリアの排他的経済水域に入ったところで、この航海でのすべての観測を終了しました。「しらせ」史上最大規模の海洋観測をやり遂げた「しらせ」乗員の皆さん、そして観測隊のメンバー、お疲れさまでした!
(JARE61 寺村たから)