本日(3/1)、第62次南極地域観測隊の冬期総合訓練(通称:冬訓)がスタートしました。本訓練は観測隊候補者を対象に、南極観測と62次隊の概要を理解するとともに、寒冷地における雪中行動の安全について学ぶことを目的として、全5日間の日程で行われます。
訓練の実施にあたっては、現在国内外で問題となっている新型コロナウイルスの感染拡大を受け、実施可否を前日まで検討しておりましたが、南極地域観測事業における本訓練の重要性を鑑み、感染拡大防止のための十分な準備と注意をもって実施することとなりました。北海道から参加予定だった候補者10名においては、北海道知事の緊急事態宣言を受け不参加となりましたが、規模を縮小して当初の予定通りのスケジュールで訓練を進めていきます。
冬訓は日本の南極観測の歴史において、第1次隊から毎次隊続けて行われており、始まった当初から訓練の拠点となる宿泊地として長野県松本市の鈴蘭小屋にお世話になっておりました。慣れ親しんだ場所でしたが、フィールドワークを行う野外の積雪状態の変化や、行動が多様化してきた観測隊の活動により柔軟に対応すべく、今次隊より新たに長野県東御市の湯の丸高原ホテルに宿泊地が移されました。
引き続き訓練の様子を本ブログで紹介していきます。
(極地研 広報室)