1月下旬から観測等を終え一人また一人と夏作業や引継を終えた隊員がヘリコプターに乗って昭和基地を去っていき、いよいよ昭和基地からしらせへの帰りの最終便が飛び立つ日が来てしまいました。
最終日に飛ぶヘリコプターは2便。第1便では1年の長い越冬生活を終え、最後まで基地に残ってくれた60次越冬隊のみなさんがしらせへ向かいます。
短い昭和基地の夏でしたが、色々なことを教えて頂き、また、細かいサポート等本当にありがとうございました。
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撮影:JARE61 吉井聖人(2020年2月4日)
そして、第2便では最後に残った夏隊員がしらせへ旅立っていきます。昭和基地に残る越冬隊員と一人一人握手を交わし、抱き合い、そして、ヘリコプターへ乗り込んでいきます。
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撮影:JARE61 吉井聖人(2020年2月4日)
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撮影:JARE61 吉井聖人(2020年2月4日)
夏隊が乗り込んだヘリコプターが離陸した後も、残った越冬隊は手を振り続け、ヘリコプターが見えなくなってからもしばらくヘリコプターが飛んで行くしらせのほうへ全力で手を振り続けていました。
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撮影:JARE61 吉井聖人(2020年2月4日)
長いようで短い夏期間でしたが本当に素敵な、そして密度の濃い時間を過ごさせていただきました。本当に、本当にありがとう!
これで、夏期間中最大100人近くが過ごした昭和基地は61次の越冬隊と同行者あわせて30人だけとなってしまいました。
これからはこの30人で62次隊が来るまでこの昭和基地を守っていきます。
人が減って急に静かになった昭和基地の風の音を聞きながら胸に誓いました。
(JARE61 吉井聖人)