2月4日午前、昭和基地と「しらせ」をむすぶヘリコプター2便が運行され、60次越冬隊と61次夏隊のうち、基地に残っていたメンバー全員がしらせへ戻りました。この2便をもって、今夏(南半球の夏)の昭和基地への人員移動・物資輸送はすべて終了しました。今後、次の夏に62次隊が来るまで、昭和基地には61次越冬隊の30人のみが滞在することになります。
今朝8時15分ごろ、今日の1便目がしらせから昭和基地に到着。昭和基地での越冬観測を成し遂げた60次越冬隊のうち、すでにしらせに乗船中の隊員を除いた11名がヘリに乗り込みました。
今シーズンの最終便となった2便目には、61次夏隊のうち昭和基地に残っていた10名が搭乗しました。筆者を含む夏隊のメンバーにとっては、越冬隊とはしばしのお別れとなります。ヘリポートで越冬隊員が列を作って「帰りもがんばって」「ありがとう」と握手しながら夏隊を見送ってくれ、これまで仕事や生活を共にしてくれたことへの感謝と別れの寂しさを噛みしめました。
最終便が着艦すると、ほどなくしてしらせは北上を再開しました。今後、南極海での海洋観測を行いながら日本に向かいます。しらせ乗船中の60次越冬隊と61次夏隊は、来月22日に豪州シドニーでしらせを下船し、同日中に空路で成田空港に帰国します。
昭和基地に残っている61次越冬隊は、来夏まで越冬観測を継続し、2021年2月に基地を出発、3月下旬に日本へ帰国予定です。
(JARE61 寺村たから)