1月29日午前8時半ごろ、「しらせ」が昭和基地沖を離岸し、復路航海を開始しました。
これから昭和基地に残って観測を行う61次越冬隊の30名にとっては、12月にしらせが迎えに来るまで、長いお別れとなります。60次越冬隊員、61次夏隊員や、作業支援で昭和基地入りしているしらせ乗員(いずれも来週までにヘリコプターでしらせに戻ります)とともに、基地東部の「立待岬(たちまちみさき)」で見送りをしました。
汽笛が鳴り、しらせが進み始めました。しらせの甲板に観測隊員やしらせ乗員が出てきてくれているのが見え、昭和基地の隊員たちも、寒風のなか手を振りました。
今後、しらせはリュツォ・ホルム湾内の観測ポイントを回航し、海洋生態系、海底地形、採泥などの海洋観測を実施します。一方昭和基地では、飲み水を貯める「130キロリットル水槽」のメンテナンスなど、越冬に向けた準備を引き続き進めます。
(JARE61 寺村たから)