意外にもセルロンには様々な生物が生息しており、着々とサンプルを増やしつつあります。一方で「全く生物がいない場所はあるのだろうか?」という疑問がわき、ケテレルス氷河を越えた乾燥地帯(ドライバレー)に向かいました。
到着してみると、確かに生命感のない荒涼とした場所でしたが、石をどかしてみると、しっとりとした土がありました。もしかしたら、土の中にバクテリアがいるかもしれません!
さらに調査を進めると…あれ?なんか生えている。
地衣類です! やっぱりここにも生息していました。
地面を這うように探してみると、あちこちで見られました。みな、岩や石の隙間に隠れるように生えています。強風や乾燥に耐えられる場所なのでしょう。極限環境下で生き延びるための工夫を垣間見た気がしました。
(JARE61 田留健介)