ケテレルス氷河をゆく!

ケテレルス氷河に向かう生物チーム
撮影:JARE61 田留健介(2020年1月28日)

意外にもセルロンには様々な生物が生息しており、着々とサンプルを増やしつつあります。一方で「全く生物がいない場所はあるのだろうか?」という疑問がわき、ケテレルス氷河を越えた乾燥地帯(ドライバレー)に向かいました。

 

到着してみると、確かに生命感のない荒涼とした場所でしたが、石をどかしてみると、しっとりとした土がありました。もしかしたら、土の中にバクテリアがいるかもしれません!

土や地衣を探す高村隊員
撮影:JARE61 田留健介(2020年1月28日)
土を探す林隊員
撮影:JARE61 田留健介(2020年1月28日)

 

さらに調査を進めるとあれ?なんか生えている。

なんか赤いのがいる…
撮影:JARE61 田留健介(2020年1月28日)

  

地衣類です! やっぱりここにも生息していました。

地衣類 Xanthoria elegans
撮影:JARE61 田留健介(2020年1月28日)
地衣を岩石ごと採集する田留隊員
撮影:JARE61 田留健介(2020年1月28日)

地面を這うように探してみると、あちこちで見られました。みな、岩や石の隙間に隠れるように生えています。強風や乾燥に耐えられる場所なのでしょう。極限環境下で生き延びるための工夫を垣間見た気がしました。

 

JARE61 田留健介)