昭和基地でのしらせ支援

現在の61次隊員の楽しみの一つが、毎週金曜日のカレーです。

毎週金曜日の昼食はカレー。
撮影:JARE61 樋口実佳 2020年1月17日

「金曜日のカレー」と聞いて、海上自衛隊を連想した方もいるかもしれません。

正解です。

夏の間、昭和基地でも「しらせ」を運航する海上自衛隊の方が観測隊員の食事を作ってくださります。南極地域観測隊の食事と言えば南極料理人、というイメージが強いですが、実は夏隊の隊員は、調理隊員の料理を食べる事なく帰国します。

海上自衛隊で毎週金曜日はカレーと決まっているのは、曜日感覚が無くなりがちな海の上で、感覚を取り戻すためとのことですが、私は昭和基地でも曜日感覚を失い続けているためこのシステムは大変ありがたいです。日本に送ったメールの返信がいつまでも返って来ないと思ったら日本は連休中だったということが多々あります。

閑話はさておき夏の昭和基地では、様々なところで「しらせ」乗組員の方に支援いただいています。

第一夏期隊員宿舎の厨房で調理をする「しらせ」乗組員
撮影:JARE61 樋口実佳 2020年1月16日

食事を作ったり…

験潮所で隊員と一緒に水位計ケーブルの通電チェック
撮影:JARE61 樋口実佳 2020年1月13日

電気設備の確認をしたり…

コンクリートプラントでのコンクリート作成
撮影:JARE61 青木茂 2020年1月19日

建設工事の補助をしたり…

昭和基地では短い夏の間に行わなければならないことが沢山あるため、人手が必要です。

船の上だけでなく陸の上でも、観測隊は「しらせ」の皆さんの力を借りて、計画を遂行しているのでした。

JARE61 樋口実佳)