あすか基地周辺の調査

プリンセス・エリザベス基地(ベルギー)を拠点に活動を行っている永木隊員、蓜島隊員、高村隊員の3名は、123日から4日の2日間、あすか基地周辺の残置物資回収に向けた現地調査を行いました。

あすか基地は、1985年に第26次越冬隊により「あすか観測拠点」として開設された、日本の南極観測拠点の1つです。セール・ロンダーネ山地の地学(地質・地形)調査や隕石調査、気象観測などに使用され、第32次隊が越冬観測を終了後、基地は閉鎖されています。

基地周辺には当時使用されていた物資がいくつか残置されており、今後の回収計画をたてるため、第61次隊で現地調査を行っています。

調査地に向かう途中、氷床上に設置されたペルセウス滑走路を経由しました。

ペルセウス滑走路。正面に見える山は、ロムナエス山です。
撮影:JARE61 蓜島義規

そこから更に30kmほど移動します。移動手段はスノーモービルです

左にロムナエス山。正面には先頭を走るスノーモービル。走行している先に調査地があります。
撮影:JARE61 永木 毅

調査地に到着です。あすか基地近くのシール岩(正式名称:セルウンゲン)の風下側には残置された雪上車などがあり、その状態を確認しました。

シール岩の前で記念写真。左は蓜島隊員、右は高村隊員。
撮影:JARE61永木 毅

今回の調査結果をもとに、今後の回収に向けた検討を行います。

 

(極地研 広報室)