誰も踏んでいないまっさらな雪を見ると、足跡をつけたくなるのが人情というものですが、雪の多い南極では足跡つけ放題です。
せっかくなので「61」の文字を描きました。
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撮影:JARE61 青山雄一 2020年1月11日
昭和基地というと、このように一面雪に埋もれた景色を想像する方も多いかもしれません。
私は南極に来る前、経験者の方に
「昭和基地ってどんなところですか?」
と聞いたところ、
「工事現場」
という回答が返ってきました。
そして、今の昭和基地の様子がこちらです。
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撮影:JARE61 樋口実佳 2020年1月11日
工事現場です。
14次隊で建築され、南極地域観測事業の功績とも言えるオゾンホールの発見につながる研究も行われた気象棟です。約50年間隊員達を見守ってきましたが、新しくできた基本観測棟に機能を移し、現在解体工事の真っ最中です。このように夏の昭和基地は建物を建てたり解体したりといった工事が行われ、重機やトラックが行き交っています。そのため、外出時はヘルメットの着用が必須です。
ここで活躍するのが、建築・土木担当の隊員です。
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撮影:JARE61 樋口実佳 2020年1月11日~1月15日
61次隊の大きなミッションの一つである気象棟の解体を完了させるため、皆夜遅くまで働いています。本当は現場で集合写真を撮りたかったのですが、現在多忙によりなかなか全員が集まれなかったため、どこかで見たようなポスター風にしてみました。
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2020年1月4日撮影
今まで気象隊員を支えてきた気象棟に感謝して、気象隊員が記念撮影を行いました。新しい基本観測棟ではどんな素晴らしい歴史的大発見があるのか、今から楽しみです。
(JARE61 樋口実佳)