昭和基地での活動を本格化

明けましておめでとうございます。昨年は多くの方にブログをご覧いただきありがとうございました。SNSでいただいたコメントが大きな励みになっています。今年も61次隊をどうぞよろしくお願いいたします。 


私たちは新年を「しらせ」で迎えました。元日は休日となり、昼食にお節料理をいただいたり、甲板で記念撮影をしたりして、つかの間のお正月を満喫しました。

平成生まれの隊員で記念撮影。さらなる飛躍の年となることを願って(?)ジャンプ!
撮影:JARE61 寺村たから 2020年1月1日

翌1月2日、ほとんどの隊員が昭和基地に移動し、本格的な基地での活動を開始しました。夜には60次越冬隊の皆さんが歓迎会を開いてくれました!

歓迎会での豪華料理に驚きました。
撮影:JARE61 寺村たから 2020年1月2日
60次隊から繰り出された超難問のクイズコーナー。これでもレベル1!
撮影:JARE61 寺村たから 2020年1月2日

1月2日午後から3日にかけては、「優先物資空輸」が行われました。観測や設営の都合でほかの荷物よりも早く必要な観測機器や資材が、ヘリコプターによるピストン輸送でしらせから昭和基地に運ばれました。昭和基地では、クレーン車やフォークリフトなどを使って、届いた物資を仕分け、配送しました。

物資の多くは、写真の右側に写っているスチコン(スチールコンテナ)に入れて運ばれてきます。
トラックを使ってスチコンをそれぞれの使用場所に配送します。
撮影:JARE61 寺村たから 2020年1月3日
この夏の野外調査で使用するキャンプ用品や観測機器は、スチコンから出して倉庫に広げ、中身を確認。使用に備えます。
撮影:JARE61 寺村たから 2020年1月3日

3日は延べ23便のヘリコプターが昭和基地に到着し、前日の実施分と合わせて優先物資空輸は無事に完了しました。

61次隊で昭和基地に持ち込む物資は、1年分の燃料や食料、観測機材など、約1,000トンに上ります。昭和基地での越冬観測が成り立つかは、この夏に無事に物資を運べるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。優先物資空輸が終わった後も、燃料のバルク輸送(船から基地へホースを延ばして燃料を送り込むこと)や、雪上車を使った海氷上の輸送を行う予定です。

(JARE61 寺村たから)