61次隊の観測の目玉、トッテン氷河沖での集中観測が始まりました!隊員らが「トッテン祭り」と呼ぶこの集中観測、往路、復路でそれぞれ2週間、3週間が予定されています。
今日(11日)は「しらせ」搭載のヘリコプターを使った観測が行われました。ヘリが観測地点の上空に着いたら、「AXCTD(Air-borne eXpendable Conductivity, Temperature and Depth)」という測器をヘリから海に投げ入れます。測器は海に沈んでいくあいだに深さと海水温、塩分を連続的に測定し、データを電波で発信します。その電波をヘリの機上で受信する、という仕組みです。今回は、AXCTDと同じ仕組みで深さと水温のみを測る「AXBT(Air-borne eXpendable Bathy Thermograph)」という測器も持ち込み、AXCTDのデータを補間できるよう、AXCTDとAXBTの観測点が空間的に交互になるように投下しました。
61次隊でのヘリを使った観測の初日であり、得られるデータは大変貴重なものということで、大きな緊張感の中で観測が行われましたが、2フライトで、AXCTD、AXBT合わせて11か所の測定を実施することができました。すこぶる順調な滑り出しといえます。詳しくは後日ブログでご紹介することにして、まずは写真をお送りします!(JARE61 寺村たから)