【2019.2.17】第1次隊で建設の主屋棟、60次隊で保全調査を実施!

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現在の旧主屋棟全景

 

昭和基地の主要部に建つオレンジ色の建物。これは、1959年に南極地域観測隊第1次隊で建設された歴史的な建造物です。この「旧主屋棟」を本格的に現地保存する“南極史跡記念物”への登録方針が決まり、60次隊では、保存方法を決めるための現状調査を行いました。

  

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保全調査を行う隊員

 

2019年1月、数日間にわたり壁パネルの現状確認及び塗装面の付着試験、屋上パネルの目視確認及び防水材のサンプリング、基礎鉄骨の状況確認及び超音波による厚さ測定などの作業を行ない、2月5日、調査資料やサンプルをもとに、当時この建物の設計を行った株式会社竹中工務店の現在の担当者(日本)と衛星回線を通じてテレビ会議を行い、保存方法についての検討を行いました。
 

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屋上パネルサンプリングの様子 

  

今後、試験施工が実施され保存方法が確定すれば、本格的に施工を行い南極史跡記念物に登録申請をする、という予定になっています。

   

南極にはすでに90件以上が南極史跡記念物に指定されていますが、日本では、「1960年に日本の観測隊で唯一死亡した福島紳を記念して昭和基地に建てられた石塚と銘板(福島ケルン)」の1件が登録されているのみ。今後、旧主屋棟も登録されれば、日本で2件目の南極史跡記念物となります。

  

気象条件の厳しい南極で、60年たった今もしっかりと建つ旧主屋棟。当時の日本のテクノロジの高さを表しています。南極のために考案されたプレハブ工法も、現在では、身近なところで一般的に使用されるものとなりました。