2月9日、神奈川県逗子市にある世界でいちばん小さい科学館「理科ハウス」にて、南極授業が行われました!
国内会場の様子
事前に募集した一般の中高生約20名は、お昼ごろから続々と理科ハウスへ集まりました。
当日の逗子は雪の予報でしたが、幸いにも曇りで何とか持ちこたえ、事前授業として屋外での実験も行えました。導線を大縄跳びのように回すことで、地磁気を利用して発電し、発電量を測定します。
理科ハウス屋外での実験の様子
そしていよいよ昭和基地との中継です!
昭和基地はあいにくの吹雪で外での実験はできませんでしたが、その代わりに基地内の防火区画A(通称:防A)という場所で導線を回し、逗子での発電量と比較しました。
昭和基地での実験結果を説明する髙橋先生
この後、固体地球物理学を専門とする金尾隊員、昭和基地での地磁気観測を担当している二村隊員も交え、会場と昭和基地とで実験結果について討論し、二村隊員からは、昭和基地で行われている地磁気絶対観測のようすの紹介もありました。
髙橋先生(中)と一緒に質問に答える二村隊員(左)と金尾隊員(右)
集まった生徒たちからはたくさんの質問が出て盛りあがり、授業は充実した時間となりました。
昭和基地では質問に答えた隊員以外にも多くの隊員が授業を見守り、最後は手を降ってお別れしました。
昭和基地の食堂に集まっていた隊員たち
授業後、髙橋先生は、「質問が面白いのは予想通りで、これからもすきなこと、興味があることを大切にしていってほしいと願ってやみません。子どものあのような姿を見ると、未来は明るいなと思わせてもらえます。」とコメントしました。
帰り際、参加者の中高生は口々に「面白かったー!」と言いながら、理科ハウスを後にしました。
髙橋先生が最後で伝えた「実際にやってみる」を、彼らが将来にわたって実践してくれることでしょう。
本授業をもって60次隊で予定していた全4回の授業がすべて終了しました。
1回目:【2019.1.29】60次隊、第1回目の南極授業を実施!