2月2日~2月6日、過去に昭和基地で埋められた廃棄物を掘り起こしました。
廃棄物埋立地試掘の様子
現在は全て日本国内へ持ち帰っている昭和基地の廃棄物ですが、30年ほど前までは昭和基地の敷地内に廃棄物の埋め立てをしており、面積約1,374㎡、体積約5,496㎥の埋立地があります。この廃棄物の内容には生活廃棄物や建築廃材など、様々な物が混在しています。
南極の環境保護の観点から、廃棄物による環境汚染の拡散を防ぎ、処理を進めるため、
・51次隊、55次隊では埋立地の調査を実施
・56次隊では廃棄物飛散防止のためシートの埋設
・57次隊では汚水などを所定の場所へ誘導する導水壁設置による拡散防止
を行ってきました。
60次隊では埋立地の一部を重機を用いて試掘し、廃棄物処理の作業歩掛※を算出しました。この結果をもとに、今後、埋め立てられている廃棄物処理作業を進めていきます。
※歩掛(ぶがかり):ある一定の工事に要する作業手間ならびに作業日数を数値化したもの
今回の試掘で出てきた廃棄物は、専用の容器に梱包・保管し、来年日本国内に持帰り処分されます。
分別し梱包された廃棄物