1月29日、60次隊で予定されている南極授業(計4回)のうち、第1回目の授業が実施されました!
参加した学生とスクリーンに映る60次隊の隊員
今回の南極授業では、第60次南極地域観測隊に同行し、南極・昭和基地に滞在している相模女子大学高等部の新井啓太教諭が、相模女子大学の会場と衛星回線を通じた生中継で、中学部・高等部の皆さんへ向け授業を行いました。
当初、昭和基地では屋外から行う予定だった中継ですが、この日は南極の厳しい自然に直面し、20m/s以上の強風により断念し、急遽屋内からの中継へ変更しました。
授業へは忙しい夏作業の合間を縫って、多くの隊員が参加してくれました。
昭和基地の隊員たちの活動に耳を傾ける学生たち
今回の授業は美術教員である新井教諭ならではの斬新なアイディアを取り入れた、今までにない、学生参加型の新たな形式の中継授業となりました。
授業のメインは国内の学生が中継授業を通して、その時間内に仕上げた作品です。
作品を作る生徒たち
中継授業で完成した4枚のボード
ボードに描かれた色や文字。そこには、授業を通して生徒たちの感じとった「南極という“最果ての地”での研究は、過去や現在、未来の地球環境を知るために非常に重要なことだと知り、未来の私達の生活の中心の情報となるだろう」というメッセージが込められていました。
授業の終わりに集合写真を撮影する様子
昭和基地側で参加した堤隊長からは、「これまでとは違った新しいスタイルの授業となって面白かったです。いい試みでした。」と、コメントをいただきました。
また、学校の先生方や参加された方々からも、「素晴らしい時間と経験であった。」「生徒たちは大きな感動と達成感を得られたようです。ずっと心に残ることと思います。」などと喜びのコメントが届きました。
60次隊で残り3回予定されている南極授業。
成功に向け、残り僅かな時間で再び準備を進めます!