今次隊も昭和基地周辺でのペンギンの調査を行っています。
12月22日に本隊が昭和基地入りするなか、ペンギン調査をする生物隊員は、昭和基地からヘリコプターで南におよそ15分の、ラングホブデの「袋浦」という場所に移動しました。
ここにはアデリーペンギンのルッカリー(営巣地)があります。現在、子育ての真っ最中です。
ルッカリーで子育て中のアデリーペンギン
ここ、袋浦を拠点とし、夏期間のペンギンの調査を行います。
母親1羽に卵は2個生まれるが一般的で、写真のように親は2羽の子を温めながら、ペンギンのヒナを狙うオオトウゾクカモメなど敵からも守ります。
ルッカリーには至る所にペンギンのフンあり、巣を中心に放射状に広がっています。また、フンの色は赤色で、これは、オキアミという海にいる動物プランクトンを餌としていることによるものです。
ペンギンの様子を観察する隊員。どのペンギンにロガーを取り付けるか見極めます。
ロガーをとりつけたペンギンが戻って来たことを双眼鏡で確認する隊員
この調査では、ペンギンの行動や生態を知ることだけでなく、オキアミの繁殖地を知ること、さらには、オキアミの餌である植物プランクトンの繁殖地を知ることにも繋がるため、海洋・海氷調査とも連動した調査とも言えます。
残り数週間の夏期間も、袋浦を拠点として調査を進めます。
60次隊の現地での活動の様子は教員南極派遣プログラムHPのブログにも掲載されておりますので、是非ご覧ください!
➡BLOG「現在の派遣~最前線から、お届けします!~」