【2019.1.14】ようやく、南極らしい穏やかな海(海鷹丸)

 

12日の夜半から海は荒れ模様。13日は観測開始予定の時刻になっても、12 m以上の風と、複数の方角から来る強いうねり。その後風は10 m台まで落ちましたが、今度は雪。風、雪、うねり。

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天候は回復に向かうと予想していましたが嵐は収まらず、いくつかのネット観測は断念、CTDの観測も断念しました。

  

14日未明。前日よりましと見て、観測を開始。しかし、依然うねりが大きく、またも途中で断念。この観測点は重要な観測項目が含まれており、スキップという選択肢はありません。この悪海況は数日続いており、いつ回復するのか見通しの立たない状況。しかし、どうしてもここで今やっておきたい観測があり、知恵を絞って観測方法を変更し、乗組員、専攻科学生、研究者が一体となって観測を実行しました。

  

本日(15日)未明2時、ブリッジに上がると氷縁が見えました。氷縁は海氷が密集する海域の北縁です。砕氷船ではない海鷹丸はここから南へは行けません。昨日までの嵐の海域を離れ南に来ると、ようやく南極らしい穏やかな海が待っていました。空にはナンキョクフルマカモメ、ギンフルマカモメ、ユキドリなどおなじみのメンバーが迎えてくれます。しかし、観測内容は今日もハードです。この観測点のスケジュール表には合計19時間45分と書かれています。もちろん交代で対応しますが、ずーっと起きていなければならない人もいます。この航海には25人の研究者・技術者が乗船していますが、そのうち9名が女性です。初めて南極に来る学生も8名います。準備は十分にしてきたとはいえ、観測はそれなりに過酷です。でも、女性や経験の少ない学生、お母さんも来られる南極観測航海なんて、素敵じゃないですか。

  

次はあなたもごいっしょに。

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 家族の写真が飾られた研究者のデスク

 

海鷹丸の動きについては以下からご覧ください。

⇨「野外調査隊はどこ? 海鷹丸による海洋観測