【2019.1.11】気象隊員の観測引き継ぎ

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昭和基地では毎日気象の観測が行われています。

その中の一つに、ラジオゾンデをゴム気球に取り付けて飛ばす、という観測があります。ラジオゾンデとは、高層気象データを随時観測するための無線機付き気象観測機器で、温度センサや湿度センサ、GPS信号受信器が搭載されています。この観測は、強風やブリザード(猛吹雪)の時にも、安全を確保して1日に2回実施されます。

 

夏の期間には、この観測の引き継ぎを行うのですが、今年も59次の越冬気象隊員から60次の気象隊員への引き継ぎが行われています。

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ゴム気球を用意する60次越冬の井上隊員

 

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ゴム気球の放球を行うデッキ

 

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井上隊員、昭和基地での初放球

 

ラジオゾンデの観測の他にも、オゾンの観測機器をゴム気球に取り付けて飛ばす、オゾンの高度分布観測の時にも同様の放球が行われます。こちらの観測は、ほぼ1週間に1回程度の割合で行われますが、昭和基地上空で成層圏のオゾン破壊が進む時期には、回数を増やして監視を強めています。

  

日本にいても、昭和基地にいても、気象情報は非常に大切です。

越冬中も観測を継続できるよう、夏期間にしっかりと引き継ぎを行います。

  

60次隊の現地での活動の様子は教員南極派遣プログラムHPのブログにも掲載されておりますので、是非ご覧ください!

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