標本梱包・物資輸送準備

セルロン生物チームでは、これまで採集した標本と調査機材を梱包し、帰国の準備を進めています。林隊員の土壌サンプルは、南極の低温環境を維持した状態で持ち帰れるよう、クーラーボックスに入れて厳重に梱包しました。また、地衣類の標本は、私の研究だけでなく、様々な研究者に利用してもらえるよう丁寧に包み、綺麗な状態で持ち帰るようにしました。(もちろん、他の観測機器もキッチリしっかりやりましたよ!)

セルロンで採集した土壌サンプル・地衣標本
撮影:JARE61 田留健介(2020年2月8日)

林隊員の正確かつ厳しいチェックの後、セルロン生物チームだけでなく、セルロン地質チーム、ドーム輸送チーム、外国基地派遣チームすべての物資を次々と集積用コンテナへ。土壌サンプルなどの輸入禁止品は、あらかじめ農林水産省に申請して発行された輸入許可証票をしっかりはりつけて、航空機で持ち帰り、日本入国時に検疫を受けます。装備や調査機材などの物資は、ケープタウンから船便で日本まで運ばれます。事故なく、日本に無事に届くことを願うばかりです。

地質、ドーム輸送、外国基地派遣、生物チームの梱包リストを入念にチェックする林隊員(左)と高村隊員(右)
撮影:JARE61 田留健介(2020年2月8日)
コンテナに物資を搬入する高村隊員(中)と荷受けする林隊員(左)、それを見守るプリンセス・エリザベス基地のマネージャーさん(右)。
撮影:JARE61 田留健介(2020年2月8日)

 

(JARE61 田留健介)