野外チームの見送り

12月24日、夏期間に野外で観測を行う隊員のうち採泥チームと湿地チームが南極大陸沿岸の調査地点であるスカルブスネスへと出発しました。今回はスケジュールの都合上、67次隊の昭和基地入りより早く、一足先に「しらせ」からの出発となります。
※一部発電機の立ち上げや現地調査を行う隊員は日帰り

採泥チームは南極の陸上・湖底・海での地層掘削や地形調査を行い、過去に南極で起きた氷床融解や環境変動の復元を試みるグループ。湿地チームは、南極露岩域の湿地の定点観測とサンプル採取により、湿地環境の変化やそこで暮らす生き物の多様性を調べるグループです。(各チームの活動の様子は後日ブログでご紹介予定です)

両チームとも今後調査地を変えながら約3週間の野外での活動を予定しています。ヘリの離陸前は「しらせ」にいる観測隊員らも集い、出発を見送りました。行ってらっしゃい!ご安全に。

採泥チーム(+日帰りで発電機の立ち上げを行う隊員)
撮影:JARE67 池田未歩 (2025年12月24日)
ハイタッチでお見送り
撮影:JARE67 池田未歩 (2025年12月24日)
湿地チームと生態系変動モニタリング担当隊員
撮影:JARE67 池田未歩 (2025年12月24日)

行ってらっしゃい!撮影:JARE67 池田未歩(2025年12月24日)

(JARE67 池田未歩)

【参考リンク】

採泥チーム課題概要:東南極氷床変動の復元と急激な氷床融解メカニズムの解明
https://www.nipr.ac.jp/antarctic/science-plan10/juuten02.html

湿地チーム課題概要:凍結・乾燥の影響を受ける南極露岩湿地の生態系観測 –環境特性・生物群集・生物量の解明を目指して–
https://www.nipr.ac.jp/antarctic/science-plan10/ap1011.html