新たな夏宿の建築 建築チームの活躍

建築担当の岡本隊員を中心に新たな夏期隊員宿舎(以下、夏宿;なつしゅく)の建築が進んでいます。先遣隊として先月到着した同じく建築担当の佐藤隊員、大熊隊員、常永隊員、さらに支援としてLAN・インテルサット担当の北村隊員が加わり力強く作業が進んでいます。夏宿は前回の夏期間に2階部分が完成していました。今は3階部分の建設を行っています。

先遣隊が到着した後、本格的に作業が始動し、まずは建物周りの除雪を行い、それまで雪に覆われていた夏宿周辺と管理棟周辺に地面が現れました。昨年私達が昭和基地に到着した頃の夏期間のような姿になりました。そしてコンテナの中に保管されていた部材が外に出されて、夏宿を囲むように足場が組み立てられました。天気にも恵まれた日が多く作業は進み、他の隊員達が驚く程の早さで高い足場が完成しました。

建築現場
建築中の夏宿を囲む足場
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月26日)

建設現場
指示を出しながら梁部分を組み上げる岡本隊員
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月26日)
建設現場
状況を確認する佐藤隊員
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月26日)
建設現場
クレーンを操作する大熊隊員
撮影:JARE66 北村剛祥(2025年11月26日)
建設現場
常永隊員は夏期間の終了後も越冬隊員として昭和基地に残る
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月26日)
建設現場
梁をしっかりと固定していく
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月26日)

足場が出来た後は、柱が取り付けられて、梁や天井がつけられています。それぞれの木材が正確に噛み合い、慎重かつ丁寧に組み上げられていきます。壁や天井ができると区画が現れて、風をしのげる空間になりました。最終的には手分けして、木ネジを等間隔に打っていきます。ここ数日は午前中風が少し強いですが、お昼になるとほぼ無風になり、よく晴れて気温も0度を上回るほど暖かいです。建築チームにとっては絶好のコンディションとなり、青空の下、南極の氷山をバックに建築作業は進んでいきます。

建設現場
クレーンで木材を移動する様子。右手奥に管理棟が見える
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月26日)
建設現場
北村隊員も作業支援に入る
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月26日)

建設現場
次々に梁が接続されて区画が現れる
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月26日)
建設現場
南極での建築は続きます
撮影:JARE66 米村幸司(2025年11月26日)

(JARE66 米村幸司)