アイスオペレーションと流しそうめん

11月3日に昭和基地周辺の北の浦にてアイスオペレーションを実施しました。アイスオペレーションとは、国内の広報活動で活用する「南極の氷」を採取することです。今年は海氷の状態が不安定でしたが、昭和基地のすぐそばまで多数の氷山が近づいていたので、近場での採取が可能となりました。何度かに分けて実施する予定ですが、今回は内陸ドーム旅行に参加する越冬隊のメンバーを中心に実施しました。

初めての作業でしたので最初は戸惑いながら氷を採取していましたが、これまでに培われたチームワークで予定時間よりも早く目標個数を採取することができました。砕いた氷を段ボール箱に入れ、計量して梱包します。雪上車でけん引してきた橇に搭載すれば完了です。帰国後に今回の氷が国内で活用されるのが楽しみです。

担当に分かれて作業を開始
撮影:JARE66 臼田拓人(2025年11月3日)
砕け落ちる氷
撮影:JARE66 臼田拓人(2025年11月3日)
計りに載せて次々と梱包
撮影:JARE66 浜路雅美(2025年11月3日)
箱詰めしたものを橇に載せる
撮影:JARE66 浅井咲樹(2025年11月3日)

アイスオペレーションを終えた後に、同じ氷山の反対斜面を利用して流しそうめんを実施しました。予め溝を作っておいたのですが、数日経っていたのでちゃんと流れるのか不安でした。茹でたそうめんをお湯で流すと、ゆっくりゆっくり流れていきました。内陸ドーム旅行の直前ではあったのですが、準備等において隊全体の協力を得て、何とか実施することができました。これから忙しくなるその前に、野外で仲間達と過ごせた時間はとても良い気分転換になりました。

上手にキャッチして下の隊員に流れてこない
撮影:JARE66 浅井咲樹(2025年11月3日)
なぜか皆正座で食べています
撮影:JARE66 臼田拓人(2025年11月3日)
ゆっくりゆっくり流れます
撮影:JARE66 浅井咲樹(2025年11月3日)
楽しい思い出とともに 内陸ドーム旅行参加組とのしばしのお別れ
撮影:JARE66 臼田拓人(2025年11月3日)

(JARE66 米村幸司)