滑走路整備、食糧搬出

10月22日に雪上車担当大島隊員の滑走路整備に同行しました。第67次南極地域観測隊の先遣隊が今月下旬にDROMLAN(ドロンイングモードランド航空網)を利用して昭和基地に到着する予定で、昭和基地周辺の海氷上に準備しているこの滑走路は航空機の離発着に使用します。海氷上の氷の上の雪を圧雪車で均していきますが、長さが1kmもあるので一往復するにも時間がかかります。幅が40m必要で、繰り返し車を走らせて凹凸を削っていきます。

丹念に時間をかけて、真っすぐで滑らかな路面が出来上がりました。滑走路部分と給油する部分を作成し、この日の作業は終了しました。今後、南極大陸上のS17と呼ばれる地点でも同様に滑走路の整備を行う予定です。

一番端を入念に位置決めし、繰り返し雪を均していく
撮影:JARE66 米村幸司(2025年10月22日)
真っすぐ先を見据えて
撮影:JARE66 米村幸司(2025年10月22日)
ブレードという削り込む部分を巧みに操作し、凹凸を削る
撮影:JARE66 米村幸司(2025年10月22日)
地平線まで続くかのような長い滑走路の完成
撮影:JARE66 米村幸司(2025年10月22日)

10月26日には内陸旅行に参加する6名を含む10名が最終準備のため内陸拠点に行きました。今回は食糧の搬出が主であり、調理担当の多賀隊員を中心に行われました。これまで準備してきたレーションと呼ばれる加工して冷凍したお米や食料、常温の食材などを総員で協力して、倉庫からバケツリレーで搬出し、橇に乗せて運びます。これまで用意してきた食糧が搬出され、いよいよ準備が大詰めとなっています。私達越冬隊からは6名が内陸旅行に参加するので、しばしの別れが近づいていることを感じます。

集合し搬出作業を始める
撮影:JARE66 浅井咲樹(2025年10月26日)
発電棟を皆で渡す
撮影:JARE66 浅井咲樹(2025年10月26日)
冷蔵庫内を皆で渡す
撮影:JARE66 浅井咲樹(2025年10月26日)

橇の中に詰め込んでいく
撮影:JARE66 浅井咲樹(2025年10月26日)
出発間際の隊員達
撮影:JARE66 浅井咲樹(2025年10月26日)

(JARE66 米村幸司)