昭和基地でのオーロラ

6月の初め頃、太陽活動の活発化により日本を含む世界各地でオーロラが観測されたと伺いました。ここ昭和基地でも、天気が良かった数日に渡りオーロラが観測されました。極夜に入っていたこともあり、暗い時間が長いので朝でもオーロラが見えている日がありました。撮影した写真の一部をお届けしたいと思います。

観測隊では、モニタリング観測担当の浜路隊員と、重点研究観測担当の後藤隊員がオーロラの光学観測を行っています。観測を行うため毎日「灯火制限」を行っており、明りが漏れないよう建物の全てのカーテン等を締め、また外から光が漏れていないか確認しています。そして日々滞りなく観測できるよう、光学観測カメラのメンテナンスも定期的に実施しています。

出始めの星空
撮影:JARE66 米村幸司(2025年6月2日)
夜空のあちこちに広がる光
撮影:JARE66 浜路雅美(2025年6月2日)
夜空のあちこちに広がる光
撮影:JARE66 後藤宏文(2025年6月1日)

カーテンのようにゆらめく姿(1倍速映像)
撮影:JARE66 中田康貴(2025年6月2日)

見る時によって形や色も様々。極夜期間は太陽が見られなくなる代わりに、しばしの間星空やオーロラなど夜の景色を楽しみたいと思います。オーロラが見られる場所や条件はあったと思われますが、地球規模で同じ時期に多くの人が夜空を見ていたということを興味深く思いました。

帯のように長く繋がる光
撮影:JARE66 後藤宏文(2025年6月1日)
虹のような色合いのオーロラ
撮影:JARE66 米村幸司(2025年6月2日)
鮮やかなピンク色のオーロラ
撮影:JARE66 浜路雅美(2025年6月2日)
空の色も変化しつつある朝方のオーロラ
撮影:JARE66 荒木修(2025年6月3日)

色が様々に変化する姿(早送り映像)
撮影:JARE66 浜路雅美(2025年6月2日)

(JARE66 米村幸司)