南極教室の準備と本番

第66次南極地域観測隊の越冬期間には、観測隊員とゆかりのある学校と昭和基地とをオンラインで繋ぐ南極教室を全14回予定しております。今回は3回目の準備や本番の様子をお伝えしたいと思います。

5月19日、リハーサルのリハーサルとして、昭和基地のみで通しの練習を行いました。今回担当の浅井隊員を中心に、多数の協力隊員とともにスタジオと外の広場等に分かれて、実際に中継の練習を行いました。シナリオ上では問題ないと思っていたことでも、実際に現場で話したり、動いたりすると色々と気づく点があり、時間調整など修正を行いました。

説明を練習する浅井隊員
撮影:JARE66 米村幸司(2025年5月19日)
出演者と運営者とで相談中
撮影:JARE66 小川萌(2025年5月19日)

5月22日、接続確認として学校側と国立極地研究所、昭和基地をオンラインで接続し、映像や音声のチェックを行いました。学校側の先生方にもご協力いただき、教室や体育館で投影していただきました。その後、もう一度通しで昭和基地にてリハーサルを行い、本番に備えます。

説明や時間管理を再調整し練習に臨む
撮影:JARE66 米村幸司(2025年5月22日)
パート担当者も真剣に映像を確認する
撮影:JARE66 米村幸司(2025年5月22日)

5月23日、本番の日が参りました。やはり3度目であっても緊張感は高まっておりました。各種機器が無事に動くか、画面はちゃんと切り替わるかなど心配はつきませんが、当日は浅井隊員の丁寧な段取りで無事に終了いたしました。参加された学校の生徒さん達がとても熱心に耳を傾けていただき、また多くの質問をもらい、とても楽しく中継を行うことができました。南極や観測隊について興味を持ってもらえたなら何より嬉しく思います。

今後も南極教室は続きますが、引き続きしっかりと用意して、日本にいる児童・学生の方々に喜んでもらえるように頑張りたいと思います。

極夜前なので朝でも暗い
撮影:JARE66 中田康貴(2025年5月23日)
恒例の「皆で手を振ってさようなら」
撮影:JARE66 中田康貴(2025年5月23日)

(JARE66 米村幸司)