フリーマントル入港

4月3日10時29分頃(日本時間11時29分)、観測船「しらせ」がオーストラリアの寄港地フリーマントルに到着しました。66次レグ2夏隊にとっては2月下旬にフリーマントルを出港して以来となります。

「しらせ」では3月30日に最後の海洋観測を終了し、目的地フリーマントルに着くまでは、若手の観測隊員同士の交流を図る異分野の研究発表会が開催されました。また、観測に使用した観測機器を「しらせ」内倉庫に収納したり、個々に配布された装備品などを回収したりと帰国の準備を着々と進めます。

若手観測隊員による研究発表・質疑応答の様子
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年4月1日)
観測機器や装備品の運搬作業
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年4月2日)

そして「しらせ」は4月2日にフリーマントル港の沖合まで到達。錨(いかり)をおろし停泊、港外の海上にて一夜を明かしました。甲板に出ると海の向こうにフリーマントルの夜景が見えていました。

フリーマントル港の沖合に停泊中の「しらせ」から見た星空
(「しらせ」の明るい照明の下でも南十字座はしっかりと見えていました)
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年4月3日)
「しらせ」飛行甲板から見上げた日の出前の空
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年4月3日)

翌朝、「しらせ」はゆっくり進み始め10時29分、フリーマントル港の岸壁に着岸しました。66次隊の南極観測は2レグ制に伴い、観測史上、初めて2度の暴風域を無事乗り乗り越えることができました。私たち隊員が無事に帰れるよう、手を尽くしてくださった「しらせ」乗員の皆さんには感謝の思いでいっぱいです。

今後、隊員は4月5日に「しらせ」を下船し、空路で帰国します。

港に向かって手を振る観測隊員たち
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年4月3日)
フリーマントル港入港
撮影:JARE66 北本 憲央(2025年4月3日)

(JARE66 北本憲央)