消防訓練の始まり

2月24日(金)午後、第66次南極地域観測隊越冬隊における第1回目の消防訓練を実施しました。一度火災が起きてしまうと、基地の維持に深刻なダメージが残る可能性があります。起こさないことが大前提ですが、起きてしまった際には速やかな初期消火が重要となります。もちろん昭和基地には消防署がありませんので、越冬隊員のみで協力して消火活動を行う必要があります。

今回の訓練では、講義にて昭和基地の消防設備の種類や場所などを今一度確認し、さらに、実際に消火設備を見て、触って確認することを目的としました。実際に昭和基地に入ってから改めて実物を見ることで、「できるのか」ではなく「やらなくてはならない」ことを実感しました。

講義
講義にて昭和基地の設備を学ぶ
撮影:JARE66 米村 幸司 (2025年2月24日)

講義
越冬隊のみで対応する前提があり緊張感が漂う
撮影:JARE66 米村 幸司 (2025年2月24日)
消火器の説明
消火器の違いや種類を確認する
撮影:JARE66 米村 幸司 (2025年2月24日)
消火用ホースの説明
ホースの取り扱いに慣れる
撮影:JARE66 米村 幸司 (2025年2月24日)
防火服を着た隊員
防火服等を装備して手順を学ぶ
撮影:JARE66 米村 幸司 (2025年2月24日)

来月の消防訓練では、火災が発生したという想定で、今回学んだ内容、装備した消火器具を使って実際に放水する訓練を実施予定です。訓練後には反省会を開き、トライ&エラーを繰り返して熟練度をあげていきたいと思っています。火事を起こさない努力と共に、起きた時の迅速な対応に努めます。

(JARE66米村幸司)