2024年12月6日午前8時、初夏※の青空の下、「しらせ」乗員と第66次観測隊員との対面式が執り行われました。斎藤艦長と原田隊長が挨拶とともに、これからの厳しい道のりを乗り越えようとの激励のエールをお互いに送り合いました。
※オーストラリアは南半球にある国のため、間もなく冬を迎える日本とは逆に、これから夏が始まります。
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撮影:JARE66 北本 憲央(2024年12月6日)
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撮影:JARE66 北本 憲央(2024年12月6日)
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撮影:「しらせ」写真長(2024年12月6日)
そして、「しらせ」船内での生活も始まっています。
朝は早く、6時起床とともに朝食です。朝食後、ミーティングが行われ、その後は各自の業務にあたります。ちなみに、しらせでは、食事の時間は6時、11時、17時(ただし、出港前12月8日までの夕食時間は16時でした・・16時!?)と決まっています。
船内での生活初日となる12月6日は、対面式の後、観測隊員たちの嗜好品(珈琲、ジュース類、菓子類など)の配布作業を隊員全員で行いました。あらかじめ、しらせの倉庫に収納された大量の段ボールがバケツリレー方式でどんどんと運び出され、観測隊室の机の上にどんどん積み上げられていきます。観測隊全員による共同作業とあって、作業が進むうちに一体感も生まれます。やがて、2時間ほどで各自への配布作業が終了し、大きな拍手が送られました。
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撮影:JARE66 北本 憲央(2024年12月6日)
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撮影:JARE66 北本 憲央(2024年12月6日)
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撮影:JARE66 北本 憲央(2024年12月6日)
また、観測隊本隊が「しらせ」と合流した後、すぐに出港できる訳ではありません。
南極に運ぶ荷物は原則として日本で「しらせ」に積み込みますが、燃料や生鮮食品、飲料水などの物資の補給やヘリコプターの搭載作業は、ここフリーマントルで数日かけて行います。さらに、出港後、「しらせ」船内ではインターネットが使えなくなるため、パソコンやドローンなど機器類のアップデートも済ませておく必要があるのです。「しらせ」のフリーマントル出港は12月9日。それまで出発の準備が着々と進んでいきます。
(JARE66 北本憲央)