南極教室実施中!

65次越冬隊では、10件の南極教室を実施します。
南極教室とは、観測隊員とゆかりのある学校と昭和基地とを衛星回線を利用したシステムで結び、隊員と児童・生徒がリアルタイムで交信し、観測の意義や南極の自然、隊員の業務や生活を伝えることで、南極観測について理解を深めてもらうことを目的とした取り組みです。65次隊の南極教室は4月下旬にスタートし、7月末までにはやくも7校との中継が無事に終了しました。

南極教室では、学校を推薦した隊員がMCを務めます。学校側から先にいただいた事前質問に沿って、隊員たちは試行錯誤しながらシナリオを作成しています。
南極教室を行うにあたり、出演者・スタッフ等、毎回10名以上の隊員が実施に携わっています。今回は中継時の昭和基地側の様子を、これまで7回実施したなかからピックアップして、写真でご紹介したいと思います。

南極教室は外の中継からスタートすることが多いです。当日の気温や南極で過ごす服装を説明します。
撮影:JARE65 山岡麻奈美(2024年5月14日)
こちらは中継イベントの時に使用する、スタジオです。
後ろの時計は、日本標準時(左)、昭和基地(中央)、世界標準時(右)。
日本と昭和基地は、6時間の時差があるんですよ。
撮影:JARE65 山岡麻奈美(2024年7月17日)
中継が滞りなく進むように、技術面からサポートするLAN・インテルサット担当の津町隊員
撮影:JARE65 山岡麻奈美(2024年5月14日)
クイズを出題することも。会場のみなさんの反応も、しっかりと昭和基地に届いていますよ。
撮影:JARE65 山岡麻奈美(2024年7月9日)

南極教室当日は、たくさんの隊員がスタジオの隣の部屋に集まり、担当隊員の進行や生徒さんのリアクションを微笑ましく見守っています。

南極教室実施中は、スタジオの隣室に隊員たちが集まり、進行を見守っています。
撮影:JARE65 山岡麻奈美(2024年6月6日)
南極教室の最後は、隊員がスタジオに集まって生徒のみなさんとお別れです。
撮影:JARE65 山岡麻奈美(2024年7月9日)
「さようなら~!」とお別れした後も、エンディング動画が終わるまで、
会場のみなさんの様子を最後まで見届けます。
撮影:JARE65 山岡麻奈美(2024年6月28日)

65次隊の南極教室は残り3回となりました。実施終了した学校からは感想を頂戴するのですが、生徒のみなさんから届いた感想をひとつひとつ丁寧に読ませてもらっています。
南極教室を通じて、南極での観測や観測隊の仕事に興味を持ってもらえたら嬉しいです。参加してくれた生徒のみなさんの中から、未来の観測隊員になる人が現れると素敵ですね。


(JARE65 山岡麻奈美)