観測隊、帰国へ

3月20日18時34分(西オーストラリア州時間)、南極地域観測隊の第64次越冬隊(樋口越冬隊長)および第65次夏隊(橋田隊長)の79名は、フリーマントル港に入港中の南極観測船「しらせ」を下船、パース空港へと移動しました。21時55分には、日本への最終経路となる国際定期航空路線にて帰国の途に着きました。

99日間に及んだ南極行動の疲れをフリーマントル港にて暫しの間癒す「しらせ」。観測隊の帰国から遅れること18日後の4月8日に帰国予定です。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年3月19日)

65回目となった南極観測事業は、南極観測船「しらせ」をはじめとして多くの方々のご支援、ご協力によって支えられて、無事に終えることができる見込みとなりました。皆様には、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。僅か4カ月程の期間でしかありませんでしたが、広報隊員は極地での観測を継続することの困難さを、身をもって見知ることが出来ました。しかしその困難を乗り越えて事業を継続することの大切さもまた学ぶことが出来ました。広報隊員としての直接的な活動は、帰国とともに終えることとはなりますが、これからはこの事業が未来へと引き継がれるべく、新しい世代へと形を変えて発信していきたいと思います。

下船日前日に「しらせ」の乗員ご一同より温かな退艦セレモニーを催して頂きました。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年3月19日)
観測隊一同も「しらせ」の日本までのご安航を祈念しております。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年3月19日)

今また国内では、66次観測隊の出発に向けた準備が進められつつあります。どうか引き続き皆さまの温かいご支援ご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。4か月間観測隊ブログをお読みいただきありがとうございました!引き続き65次越冬隊による観測隊ブログにご注目いただければ幸いです!

帰国のためいよいよ船を降りる観測隊。船上からは「しらせ」乗員が見送ってくれました。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年3月20日)
ようやく帰国できる嬉しさがこみ上げるとともに長くお世話になった「しらせ」を離れる寂しさもあって何度も振り返りつつ船を後にしました。
撮影:JARE65 丹保俊哉(2024年3月20日)

(JARE65 丹保俊哉)