冬訓二日目の午前は南極での通信事情を絡めた訓練期間中の無線使用に関する講義や、国立登山研修所から招いた講師によるロープワークの訓練が行われました。
また講義後は午後から始まるフィールドワーク訓練とテント泊で使用する、班ごとの共同装備が配布されました。訓練2日目のみテントでの宿泊となります。 共同装備は、使うシーンをイメージして班ごとにパッキングが行なわれました。この日屋内での行程はここで終了です。
午後からはスノーシューを履いてキャンプ場へ移動し、班ごとにテント設営とツェルトを用いた負傷者搬送訓練を行いました。
冬訓は南極で安全に行動するために必要な知識や技術を身につけてもらう場であるのはもちろん、今後行動を共にする同じ隊のメンバーと交流を深める貴重な機会でもあります。野外に出て身体を動かし始めたこの頃から、班員同士の会話も活発になり、候補者のみなさんの声がよく聞こえてくるようになりました。
夕食は配布された食材を使って各テントで済ませてもらい、明日の行程に備えて早めの就寝としました。この日は各テントに吹き溜まりができるほどの積雪がありましたが、問題なくテント泊を実施することができました。
(国立極地研究所広報室)