冬期総合訓練②

冬訓二日目の午前は南極での通信事情を絡めた訓練期間中の無線使用に関する講義や、国立登山研修所から招いた講師によるロープワークの訓練が行われました。

南極観測センタースタッフによる講義「訓練中の通信の確保について」
撮影:国立極地研究所広報室(2024年3月5日)
ロープワーク講義の様子
撮影:国立極地研究所広報室(2024年3月5日)

また講義後は午後から始まるフィールドワーク訓練とテント泊で使用する、班ごとの共同装備が配布されました。訓練2日目のみテントでの宿泊となります。 共同装備は、使うシーンをイメージして班ごとにパッキングが行なわれました。この日屋内での行程はここで終了です。

共同装備パッキングの様子
撮影:国立極地研究所広報室(2024年3月5日)

午後からはスノーシューを履いてキャンプ場へ移動し、班ごとにテント設営とツェルトを用いた負傷者搬送訓練を行いました。

キャンプ場へ移動。この日の歩行は宿泊地からキャンプ場までの約15分ほど。
撮影:国立極地研究所広報室(2024年3月5日)
国立登山研修所講師によるテント生活の説明。奥にぼんやり見えるのは湯の丸山です。
撮影:国立極地研究所広報室(2024年3月5日)
慣れないテント設営に奮闘
撮影:国立極地研究所広報室(2024年3月5日)

冬訓は南極で安全に行動するために必要な知識や技術を身につけてもらう場であるのはもちろん、今後行動を共にする同じ隊のメンバーと交流を深める貴重な機会でもあります。野外に出て身体を動かし始めたこの頃から、班員同士の会話も活発になり、候補者のみなさんの声がよく聞こえてくるようになりました。

夕食は配布された食材を使って各テントで済ませてもらい、明日の行程に備えて早めの就寝としました。この日は各テントに吹き溜まりができるほどの積雪がありましたが、問題なくテント泊を実施することができました。

(国立極地研究所広報室)