8月27日のお昼過ぎ、一時的に太陽が姿を現し、珍しい現象を見ることができました。
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撮影:JARE64 瓢子 俊太郎(2023年8月27日)
以下5つの現象をきれいに見ることができました。細かなものは他にもありそうです。
・環天頂アーク…氷晶で屈折・反射した太陽光が太陽の上方46°に見える虹色の光、逆さ虹。
・上部タンジェントアーク…氷晶で屈折した太陽光が太陽の上方22°に見える虹色の光。太陽高度が低いとつぶれたV字に見える。上端接弧。
・幻日…氷晶がプリズムと同じ働きをして、太陽の左右22°の位置に見える明るい部分。
・幻日環…氷晶で太陽光が反射して太陽と同じ高度にでき、幻日を貫くように見える。
・サンピラー…氷晶で反射した太陽光が太陽を中心に上下に集光された明るい光の柱。太陽柱。
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撮影:JARE64 清水健太(2023年8月27日)
ダイヤモンドダストが作り出すきれいな光の演出です。
幻日が見えているという無線が入り、私も作業を一時中断し、この現象を観察していました。
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撮影:JARE64 白野 亜実(2023年8月27日)
最近は天候の良くない日が続いていましたが、ブリザードの合間に外作業を行う隊員の疲れが、一瞬にして吹き飛ばされる瞬間でした。
(JARE64清水健太)