ブリザードとアート作品

7月30日から31日にかけて、昭和基地周辺は低気圧の接近に伴い、最大瞬間風速32.5メートルを記録したB級ブリザード※1となりました。
ブリザードが去った翌日、基地の建屋や設備の点検、除雪作業のために屋外に出てみると、そこには居住棟2階の高さまで迫るお化けや、有名な浮世絵風景画に登場しそうな大波など芸術的なスノードリフト※2がありました。ブリザード後の点検作業は毎回骨が折れますが、自然が作った作品を少しのあいだ楽しみました。

JARE64 白野亜実)

7月31日19時半ごろの屋外の様子
撮影:JARE64 白野亜実(2023年7月31日)
第1居住棟の風下側にできたスノードリフト
撮影:JARE64 白野亜実(2023年8月1日)
清浄大気観測小屋の風下にできたスノードリフト
撮影:JARE64 中村映文(2023年8月2日)

※1 B級ブリザード:風速15m/s以上、視程(見通しの距離)1km未満の状態が12時間以上継続する気象条件のこと
※2 スノードリフト:建物や障害物の風下にできる雪の吹き溜まり