スチールコンテナ組み立て講習

728日、極地研内の隊員室に勤務する隊員を中心にスチールコンテナ(通称スチコン)の組み立て講習を行いました。スチコンは設営や観測の機材、昭和基地で使用する日用品など様々な物資を梱包し、輸送に使用するものです。これから準備作業が本格化するのに備え、実際に組み立てと収納を体験しました。輸送担当の山田隊員からは、コンテナを重ねた際に荷崩れしないようパネルを溝にしっかりはめる、梱包するときは重量が極端に片方に寄らないように注意するなど、輸送の作業で大切なポイントを教わりました。

観測隊経験者によるスチコン組み立て実演
撮影:JARE64 白野亜実(2022年7月28日)
グループごとに分かれて組み立て、収納練習
撮影:JARE64 白野亜実(2022年7月28日)

64次隊の隊員室が始動して早1か月が経とうとしています。日々の忙しさに追われ、順調に準備を進められているのか少し心配もありました。けれど日に日に極地観測棟倉庫に増えていく観測・設営各部門の物資を眺めたり、隊員同士で「せーのっ!」と声を掛け合って組み立て作業を行ったり、少しずつ観測隊の仕事を現実にイメージできるようになり、次第に気持ちもシャンとしてきました。無事にあらゆる準備が完了し、私たち64次隊がしらせで日本を発つ時、一体どんな気持ちになっているのか、観測隊初参加の私には想像もできませんが、またこのブログでお伝え出来たらよいなと思っています。

講習の後は南極・北極科学館でクールダウン 南極の氷、北極の氷のちがいを勉強中
撮影:JARE64 白野亜実(2022年7月28日)

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