63次隊が昭和基地に到着した昨年12月18日から1カ月以上が経過し、燃料・物資輸送や各部門での引継ぎ、野外観測等、忙しい日々が続きました。
1月26日と28日には、基地で使用する水をためる2つの水槽(100kl水槽・130kl水槽)清掃が62次隊・63次隊合同で行われました。
130kl水槽清掃の様子(タイムラプス)
撮影:JARE62 金城 順二(2022年1月28日)
1月27日には計画停電が行われました。計画停電は、事故等で停電した際の対応確認や、停電時にしかできない作業(感電の恐れがある作業等)のために、1年に一度、越冬交代前のこの時期に実施されます。観測機器や精密機器等、突然電源を落とすと故障してしまうため、事前に電源を切り、各建屋の電源遮断(ブレーカーを落とす)をしてから発電機を落とします。もちろん、停電が起きないに越したことはありませんが、もしもの場合に適切な対応を取るために、非常に大切な作業になります。
1月28日には消火訓練を実施しました。62次隊は1年間、毎月1回の訓練を実施してきましたが、その集大成を63次隊に見てもらい、訓練後には引継ぎも実施しました。
そして1月29日には63次越冬隊主催で、62次越冬隊・63次夏隊の慰労会を開いていただきました。豪華な食事と賞味期限内のビールを美味しくいただき、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
2月1日にはいよいよ越冬交代となり、基地の運営・管理は63次隊に引き継がれます。昭和基地での生活も残りあとわずかとなりました。昨年の越冬交代から1年以上。今回の記事を含め、越冬中に62次隊が執筆した記事は58本となりました。62次隊のブログ更新はこれで終了となります。
不定期の更新となりましたが、ブログを楽しみにしていただいた皆様、各種SNS等でコメントいただいた皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。誠にありがとうございました。
これから始まる63次隊の活動にも、引き続きご注目いただければ幸いです。
(JARE62 金城 順二)