雪上車整備訓練

南極では様々な設備や機械、車両が使われています。そのため出発前に国内で関連する企業のご協力を得て整備訓練を実施しています。8月10日から12日の3日間、雪上車整備訓練を株式会社大原鉄工所(新潟県長岡市)で実施し、63次隊の設営隊員5名が参加しました。

雪上車は内陸旅行をはじめ除雪や氷上輸送など様々な場面で使用されており、常に使えるように整備が必要不可欠です。しかし南極では人数も限られていることから、車両担当の隊員だけでなく、電気や機械関係担当の設営隊員も訓練に参加することで多くの人員が知識・技能を身に着け協力し合いながら整備することになります。

訓練では、過去の観測隊に参加した経験のある従業員の方に講師をしていただき、南極での経験談を交えながら、実際に南極で運用していたSM100雪上車を用いて、各部の構造や点検・整備の方法を説明いただき実際に作業を行いました。

猛暑の中、ご指導いただいた大原鉄工所の皆様、ご協力ありがとうございました!

講師より雪上車の構造説明
撮影:JARE63 吉澤悠生(2021年8月10日)
足回りの整備訓練
撮影:JARE63 森戸毅(2021年8月11日)
エンジン周辺の整備訓練
撮影:JARE63 今西秀典(2021年8月11日)
ベルト関係の交換・調整作業訓練
撮影:JARE63 櫻庭健吾(2021年8月12日)

 

(JARE63 櫻庭健吾)