デッキに出れば、気温は30℃を超え、身にまとわりつくジメジメした常夏の空気。
赤道が近づいてきました。
空を眺めると、”南の空”らしい雲が浮かんでいます。
写真左側に見える積乱雲からは、雨が降っているのが分かります。
手前に浮かぶのは、積雲。その上には、薄く横に広がった高積雲。そしてその奥には大きく沸き立つ積乱雲。
11月の日本ではなかなか見られない空です。
ここに来るまでに、こんな空の景色も見られました。
観測隊本隊がしらせで赤道を超えるのは、20年ぶりのことです。しらせ船上からこのような空を見られるのも、今年ならではのことでしょう。
さて、“南の空“というと、このような常夏のイメージですが、我々はもっと南に下っていきます。大気は地球を大きく巡っており、この常夏の空と、南極の空はつながっているのです。その空を求めて。
我々の向かうその先には、どのような空が広がっているのでしょうか。
(JARE62 新居見 励)