冬訓3日目③~ロープ登行訓練・負傷者搬送訓練~

冬訓3日目~湯ノ丸山下山~の続き

 

昼食後はテントを片付けてロープ登行訓練と負傷者搬送訓練です。昨日午前中に学んだロープワークを今日の訓練で実践します。

まずはロープ登行訓練です。南極での行動中には、潮の満ち引きによってできる海氷の亀裂(タイドクラック)や、氷河などに形成される深い割れ目(クレバス)など、様々な危険が潜んでいます。もちろん墜落しないよう安全を確認して行動しますが、もしもの緊急時に全員が対応できるよう、このロープ登行訓練を行います。

 

ロープやカラビナなど道具の使い方や、登行方法を説明する講師のみなさん
撮影:極地研 広報室(2020年3月3日)
事前に講師の方がロープを木に引っ掛け準備をしてくださっていたので、各班1つの木に分かれてロープ登行実践します
撮影:極地研 広報室(2020年3月3日)
班のメンバーで声を掛け合い、得意な人は苦手な人にアドバイスをしながら訓練に臨んでいました
撮影:極地研 広報室(2020年3月3日)

 

全員がロープ登行を実践したら、次は負傷者搬送訓練です。野外で足を負傷し歩けない人が出て、ストレッチャーなど運搬用の器具が用意できない場合を想定した訓練です。

搬送方法の説明を受ける参加者のみなさん
撮影:極地研 広報室(2020年3月3日)
各班で実践します
撮影:極地研 広報室(2020年3月3日)
搬送の様子
撮影:極地研 広報室(2020年3月3日)

 

負傷者搬送訓練が終わると、滑車を使って転落した人などを引き上げる方法についての指導も受け、この日のフィールドワークが終了しました。

滑車の原理を使い、2人を1人で引く様子
撮影:極地研 広報室(2020年3月3日)
ホテルに帰着
撮影:極地研 広報室(2020年3月3日)

 

ホテルに戻り、夕食後は講師の方々から講評をいただき、翌日のフィールドワーク訓練であるルート工作やその準備についての説明を受け、観測隊経験者の現地での体験談を聞き、充実した3日目が終了しました。

 

(極地研 広報室)