2月1日9時30分から、「越冬交代式」が行われました。これをもって、昭和基地の実質的な管理・運営が60次越冬隊から61次越冬隊に引き継がれたことになります。式には、60次越冬隊31名、61次越冬隊30名と、南極観測船「しらせ」の竹内周作艦長、61次夏隊、しらせ乗員らが参加しました。
2018年12月に昭和基地に入り観測を続けてきた60次越冬隊の堤雅基越冬隊長は「ついにこの日になりました。60次の皆さんはよく働いてくれる人ばかりでした。本当にありがとうございました」と長い越冬観測を終えた隊員を労いました。今後2021年2月まで昭和基地で観測を行う61次越冬隊の青山雄一越冬隊長は「これからは我々が昭和基地の観測と設備を維持しなくてはなりません。厳しいこともあると思いますが、自分たちで何とかしなければいけない。頑張りましょう」と呼び掛けました。
交代式を終えた60次越冬隊は、引継ぎ業務などで基地に残る隊員を除き、午前中にヘリコプターで復路航海中のしらせへ移動しました。残る隊員も4日までにしらせに乗り込みます。
私たち61次隊が昭和基地に入って約1か月が経ちました。60次越冬隊の皆さんによる受け入れ準備、引継ぎ、輸送作業などのおかげでとてもスムーズに夏作業を進めることができました。ありがとうございました。昭和基地での越冬、本当にお疲れさまでした。
(JARE61 寺村たから)