トッテン氷河沖の集中観測(往路分)は12月21日で終了し、「しらせ」はトッテン氷河沖の氷海を離脱して、昭和基地へ向かうため西へ進んでいました。(観測隊はいまどこ?)
西航のあいだは、「糧食配布」をしたり、
調査地で アンテナを設置するための訓練をしたり、
ヘリコプター搭乗訓練を受けたり、
安全に関する講習を受けたり、
と、昭和基地到着後の活動へ向けて、準備や訓練を実施しました。
今日12月28日の早朝、リュツォ・ホルム湾の「St. BP(ステーション・ビーピー)」と呼ばれる地点に到着。ここでいったん停泊します。
海底圧力計を投下。2年間、海底で観測を続け、63次隊で回収する予定です。
また、海氷の厚さを測定する「EMセンサー」を船の外に設置しました。しらせから横に突き出すようにアームを伸ばし、そこに吊り下げました。
これらの作業が終わった午前9時過ぎ、しらせが航行を再開。南下して氷海域に入ると、景色が一変しました。
トッテン氷河沖でも海氷域に入りましたが、昭和基地のあるリュツォ・ホルム湾では、海氷や空の色も違って見える気がします。
いよいよ昭和基地に近づいてきました。
(JARE61 寺村たから)