【2019.2.3】極地研で南極授業を実施!

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国内会場の様子。正面スクリーンに写っているのは昭和基地・発電棟外から中継をスタートした新井先生(相模女子大学高等部教諭)

 

2月3日、極地研を会場に、南極・昭和基地と中継を結んでの南極授業が行われました!

  

今回の南極授業対象者は事前に募集された一般の小学3年生~中学3年生。

相模女子大学中等部高等部の生徒が国内側のスタッフとなり、参加者と一緒に授業を盛り上げました。

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参加者の受付に対応する相模女子大学中等部高等部の生徒たち

  

美術の教員である新井先生が考えた今回の授業テーマは、「南極を身近に感じ、未来を想像しよう!」です。

未来を担う子どもたちが、南極との中継を通して“南極を身近に感じ”、隊員たちから届くヒントをもとに、“未来を想像し”、実際に自分たちの手を動かして「つくる・表現する」ことを目的としたワークショップ形式での授業となりました。

  

授業のスタートは、国立極地研に併設されている南極・北極科学館の見学から。

南極・北極科学館はその名の通り、南極や北極など極地での研究や、極地研の活動が展示・紹介されている科学館で、ここで南極や昭和基地のことを知ってもらうため、相模女子中等部高等部の生徒たちは南極に関するクイズを作成し、参加者と交流しました。

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南極・北極科学館で相模女子大学中等部高等部の生徒からのクイズに答える参加者

 

その後、極地研の大会議室に移動し、ようやく中継開始です。

  

14,000km離れた南極・昭和基地と中継がつながると、参加者からは驚きと喜びの声が上がりました。

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大会議室を埋める参加者と付き添いの方々

  

新井先生や隊員からは南極の様子や観測隊についての紹介があり、その情報を受けて、国内側の子どもたちは、壁面に貼られた南極の巨大写真に未来の南極観測を想像し絵を描いたり、プラスチックダンボールを切ったり貼ったりして新基地を作ったり、想像する新しい未来の南極の絵を描きアイスボールにかざし、球体に変換された映像を体験しました。

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壁面に貼られた南極の巨大写真に絵を書く子供たち

 

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プラスチックダンボールなどの道具で新基地を作る子供たち

 

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描いた絵がアースボールを使って立体に!

 

新井先生や隊員は中継で国内の様子を見ながら、随時コメントやヒントを与え、また、作られていく作品に刺激を受けながら、あっという間の授業時間を過ごしました。

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大きいスクリーンには昭和基地の隊員が、小さいスクリーンには会場の参加者が映し出され、中継での会話を楽しみました。

  

授業を準備した新井先生をはじめ、相模女子大学中等部高等部の生徒、協力した教職員にとって、大きなチャレンジとなったこの南極授業。

僅かな中継時間の中で、多くのアイディアが授業に参加した子どもたちから生まれました。

  

新井先生は授業後、「夢みたいな時間を過ごさせていただきました。」とコメントしました。

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中継の最後に会場へメッセージを送る新井先生

 

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手をふってお別れする国内会場のみなさん

 

南極授業の様子は教員南極派遣プログラムHPの「南極PHOTO ALBUM」にもアップされていますので、是非ご覧ください。

 

これで合計4回予定されている60次隊の南極授業のうち、2回の授業が終了しました。

次は2月8日に予定されている髙橋先生による調布第七中学校の生徒に向けた授業となります。

詳細は教員南極派遣プログラムHPの「南極授業」ページをご覧ください。