観測に使用するネットの一部を加工している様子
フリーマントルを出港すると、例年だいたいそうなのですが、今年も時化ています。(※時化(しけ)とは強風などの悪天候のために海上が荒れること。)時化るとスピードを出せないため、観測計画は遅れてしまいます。研究者らは、どんな状況にも最善の対応を取れるよう、観測前最後の準備を進めています。
本航海で最初のCTD観測
向かい風が続き、海鷹丸は観測点に数時間遅れて到着。数種類のプランクトンネットによる観測、CTD(水温・塩分などの基本的な要素のほか各層から採水を行う装置)観測、観測ブイの投入など幾つもの項目をこなしていきます。これまでも観測の練習や打ち合わせを重ねてきましたが、本番では思うように行かないことも出てきます。その場合にはすぐ次善の策を検討し対応します。我々の長い観測航海はまだ始まったばかりです。これから、ひとつひとつの観測を積み上げていきます。
海鷹丸の動きについては以下からご覧ください。
⇨「野外調査隊はどこ? 海鷹丸による海洋観測」