【2018.12.10】まいにち地質調査!

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昭和基地周辺で調査を続ける地質チームから活動状況が届きました!

 


12月5日(水)しるべ島地質調査

59次の野外支援隊員の案内でしるべ島の地質調査を行いました。

写真は岩石の微細な変形構造を解析するため、定方位試料(コンパスで方位を記録した状態で採取した試料)をサンプリングしている様子です。

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12月6日(木)岩島地質調査

昭和基地から北側を眺めると、目に入る岩島での地質調査を行いました。

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スリランカやインドで有名なチャーノカイト化(普通の片麻岩からチャーノカイトという岩石に移り変わりつつある状態)と思われる産状が見られました。スリランカやインドは、ゴンドワナ大陸として南極昭和基地付近とつながっていたので、これは、ゴンドワナ大陸の分裂前の現象かもしれません。

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12月8日(土) 西オングル島東部地質調査

スノーモービルによる調査終了日。スノーモービルによる調査最後の露頭は片麻岩という岩石と、それを貫くペグマタイトという岩石でできていました。

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これまで地質チームはスノーモービルを使用しての地質調査を続けてきましたが、夏に近づき海氷状況が変化ことにより、12月8日(土)、スノーモービルによる地質調査を終了しました。

「しらせ」が来るまでは徒歩での東オングルの調査を継続します。