昭和基地周辺で調査を続ける地質チームから活動状況が届きました!
11月29日(木)テオイヤ島北部の地質調査
テオイヤ島での調査に向け、事前に航空写真による下調べを行いました。テオイヤ島には比較的変形を受けていない輝石片麻岩という岩石が分布しているということが予想され、実際に現地へ向かってみると、そこには輝石片麻岩がありました。
輝石片麻岩の中には地殻の深い部分での変形をほとんど受けていない岩石がありました。
岩石に変成作用を受ける前の情報が記録されているかを帰国後に分析するのが楽しみです。
調査にはスノーモービルで移動します。
11月30日(金)西オングル島昭和平
下の写真は、1次隊が初上陸した場所でもある西オングル島の昭和平の海岸です。
1次隊の上陸時(1月末)の様子とは異なり、11月末の積雪が残る景色です。
観測隊としては歴史のあるこの昭和平の露岩域にて地質調査を行いました。
ここに、超苦鉄質岩という岩石のかたまりがありました。
周囲の片麻岩という岩石が風化で削れやすい一方、超苦鉄質岩は風化に強く、このような独特な形になります。